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続編:
[些細な出来事なのダ]


1.  はじめに
2.  入院までの道のり
3.  HI病院 の住み心地
4.  入院その後、そして。。
5.  告知
6.  寛解導入療法
7.  お見舞いアリガトウ
8.  地固め療法
9.  福岡西方沖地震
10.  ダブル入院!?
11.  クリーンルームの住民
12.  再び「無菌室」へ
13.  退院へ
14.  一般病室のこと
15.  入院中に買ったモノ
16.  退院!!
17.  自宅療養
18.  復職後
19.  2006年の出来事
[1][2][3][4]
20.  2007年の出来事
[1][2][3][4]
21.  2008年の出来事
[1][2][3][4]
22.  2009年の出来事
[1][2][3][4]
23.  2010年の出来事
[1][2]
24.  あとがき

[些細な出来事なのダ]
に続く...


[ 番外編 ]
-  私も入院したのダ -
by YUKO

1.  入院
2.  眠れぬ病室の夜
3.  治療前の事
4.  闘病仲間
5.  その後
6.  洗濯 & HS温泉
7.  退院までのこと



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3. HI病院 の住み心地

◎ 大部屋の住民

私が入院する病室は大部屋で、10人ぐらい入院できるようになっていた。この大部屋はさらに中央で仕切りによって二分割されており、それぞれ大体 5人分のベットがあるといった感じ。
なお(私の)入院時には、仕切りの向こうはほぼ人(患者)で埋まっていたようだが、こちらの先住民は1人であった。つまり私が2人目ということになる。ただしその後、数時間後ぐらいにもう1人増えた。
ちなみに私以外の2人はどちらも「椎間板ヘルニア」のようである。この2人のプロフィール(推定)はコチラ。

YN氏(50歳代ぐらい)
「福岡県の"とある銘菓"」の工場に勤めているらしい。
とにかくおしゃべり。というよりも、内容など関係無しに話し続けられれば満足という感じだった。HI病院には談話室があるのだが、しょっちゅうソコに行っては誰彼かまわずしゃべっていた。

EN氏(70歳代ぐらい)
普通のじいさんであるが、イビキがうるさい。といっても、私もイビキをかいているようなので人の事は言えないが。。。
一度、CDだかカセットだか分からないが、ド演歌を大音量で流し始めた時があって参った。この大部屋は昼中クラシックが小さく掛かっているのだが、それがまったく聞こえない。最初は EN氏 が原因とは思わず、HI病院 はナンチュー曲を流してるんだと怒ったほどだ。
ただでさえ頭が重いのに、頭痛がひどくなるではないか!! というわけで、とりあえずトイレに避難する。しばらくして帰ってくると、止んでいた。
それ以来、なぜか二度と掛けなくなったところをみると、看護婦さんに怒られたのかもしれない。

なお私は嫌煙家なので、この2人が煙草を吸わないことは大いに助かった。仕切りの向こうの患者には喫煙者がいたもので。。。
ちなみに HI病院は既に全館禁煙であった。しかしそれは建前で、入院患者用に非公式な喫煙所は存在してたのである。はっきり言って、喫煙者の髪や服は臭い!!


◎ 点滴のこと

私に対する投薬は点滴と内服薬の両方で行われる。内服薬の内容は忘れてしまったが、点滴の方は抗生剤と栄養剤である。点滴時間はそれぞれ数時間といったところ。

この点滴には二種類あって、「3日ぐらい同じ針を使う」ものと「一回毎に針を刺す」ものがあった。このうち「一回毎に針を刺す」方は点滴が終わったら針を抜くのだが、「3日ぐらい同じ針を使う」方は3日間、針が刺さったままだ。

ちなみに「3日ぐらい同じ針を使う」タイプの針には短い管が付いていて、点滴する時にその管と「点滴用キット(?)」の長い管を繋ぐ。また点滴をしていない時は短い管を包帯で巻く。もし包帯をしてなかったら短い管が露出したままとなる。いつ針が抜けるか分からないという事態になり、大変だ。

なお点滴後そのままだと針の中の血液が固まり針の穴がふさがってしまう。そこで最後に短い管に「血を固まらなくする薬」を入れ、点滴終了となる。

HI病院では結局 2回「3日ぐらい同じ針を使う」タイプの点滴針を刺された。いや「刺される儀式」の回数が2回だったというだけで、刺された回数はもっと多いのだが。。。
点滴の回数が2回というわけではないので、あしからず。
ちなみに私の腕の血管は細く、奥まったところにあるらしい。看護婦さん泣かせだ。このことが悲劇を生むのである。
なおこの「刺される儀式」の詳細は以下の通り。

1回目(入院1日目)
担当看護婦はかわいい感じの人。新人君だ。
点滴針は通常「利き手」じゃない方の腕に刺すそうなので、「じゃ右手で」と頼む(私は準左利きだ)。血管が細いので少し探していたが、一発で刺すのに成功。結構うまいじゃん。
しかしその後が悪かった。長い管との接合に手間取ったのだ。そしてその間に血が逆流し、短い管から漏れ出してきた。さらにこの血がシーツの上にこぼれる。
入院1日目から「血付きのシーツ」かよ(怒)

2回目(入院4日目)
今度の看護婦さんは1回目より少し年配。「"一回毎に針を刺す"タイプの方が針が細い。○○さん(私の姓)は血管が細いので、そちらにされたらどうでしょうか?」と提案される。で、承諾。
やはりしばらく血管を捜した後、針を刺される。刺されたところが少し痛い。「これから液を流しますので、痛かったら言って下さいね」といって、点滴液が右腕に送り込まれた。
激痛!! 皮膚下に液が漏れたのか内出血なのかわからないが、見る見るうちに大きな青アザができる。思わず「痛いです」
いったん針をはずし、再度挑戦。別の場所に血管を見つけ、針を刺した後に再び液を流した。またも激痛。新たな場所に青アザができる。
いいかげんにしてくれよ!! 腕がマダラになったじゃないか(怒再)
結局このマダラは1ヶ月ぐらい消えなかったのだ。
これじゃダメだということで、もっと年配の看護婦さんと交代。こんなことがしょっちゅう起こったらタマランので、「3日ぐらい同じ針を使う」タイプに代えてもらう。
ここで私は「左手(利き手)の方で構わないので、そちらに刺してください」と要望。最初左腕の方を探していたが、結局左手の甲に刺されてしまった。左腕は右腕以上に血管が見つからなかったようだ。


追記1)
大抵どの病院でもベット(自分のテリトリー)のまわりにはカーテンで覆われており、それが区切りになっている。カーテンはカーテンレールから吊るされているが、以下はこのカーテンレールにまつわる話である。

HI病院は点滴台が不足していた。自分専用の点滴台というものは存在せず、看護婦さんがいつもどこからか調達してきた。
それはいいのだが、あるときはまったく調達できず、何と針金ハンガーを持ってきた。その針金ハンガーをどうしたかというと、折り曲げて上記のカーテンレールに吊るしている。そしてさらに折り曲げた部分に点滴を吊るしたのである(絶句)。


追記2)
HI病院 は看護婦さんも不足してたように思える。
ナースコールを押してもなかなか来ないし、看護婦さん自身の顔も疲れているように見えた。


◎ 枕のこと

入院2日目までに、「親知らず」横の歯ぐきの膿がますます大きくなってきた。この「親知らず」は右側にあるのだが、物が触れると非常に痛い。よって食事は口の左側で食すしかない。
そして入院3日目の朝。寝起きにふと枕を見てみた。
何と、またしても「血のヨダレ」が〜〜〜
でも歯ぐきからの出血は治まったはずだぞ。ナゼ??と思っていたら、「親知らず」横の歯ぐきの痛みがかなり和らいでいるのに気づく。どうも膿の袋が破れたらしい。「血のヨダレ」の正体はこれだったのだ。

ところで入院開始から数日間、病院の枕を使っていたのだが、次第に首が痛くなってきた。数年前「むち打ち症」を患っていたので、首の調子がすぐに悪くなるのだ。

仕方が無いので、YUKO に自宅の枕を持ってきてもらう。この枕はテンピュール製だ。それ以後、首が痛くなることは無くなった。


◎ 食事のこと

最初から期待はしてなかったが、病院食はマズイ。それでもすぐに退院するつもりでいたからムリして全部食べた(嫌いなモノを除く)。しかもこの HI病院での病院食は生禁ではなかったので、生モノを平気で喰っていたことになる。

それにも増して、YUKO からいろいろな差し入れ有り。明らかに生モノだったのは、ヨーグルトやバナナ。バナナに到っては免疫力を高めるために、スイートスポット(表面の黒い斑点)ができたモノを持ってきた。

というように、リスキーなことをしていたわけであるが、本当に病状悪化に拍車を掛けたのかどうかは、いまだに不明である。
なお歯ぐきが痛かったので、病院食のうち大きめの固形物はすべて細かくカットされていた。




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