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続編:
[些細な出来事なのダ]


1.  はじめに
2.  入院までの道のり
3.  HI病院 の住み心地
4.  入院その後、そして。。
5.  告知
6.  寛解導入療法
7.  お見舞いアリガトウ
8.  地固め療法
9.  福岡西方沖地震
10.  ダブル入院!?
11.  クリーンルームの住民
12.  再び「無菌室」へ
13.  退院へ
14.  一般病室のこと
15.  入院中に買ったモノ
16.  退院!!
17.  自宅療養
18.  復職後
19.  2006年の出来事
[1][2][3][4]
20.  2007年の出来事
[1][2][3][4]
21.  2008年の出来事
[1][2][3][4]
22.  2009年の出来事
[1][2][3][4]
23.  2010年の出来事
[1][2]
24.  あとがき

[些細な出来事なのダ]
に続く...


[ 番外編 ]
-  私も入院したのダ -
by YUKO

1.  入院
2.  眠れぬ病室の夜
3.  治療前の事
4.  闘病仲間
5.  その後
6.  洗濯 & HS温泉
7.  退院までのこと



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12. 再び「無菌室」へ

6月23日、上昇を期待していた白血球数がさらに下がる(下がりすぎ)。落胆!!
そして同じ日、同室の人がSK氏からSM氏に替わる。SK氏がハズレだったので、次はマトモな人が来るとイイナ。。。 と思っていたのだが、結局、次もトラブルメーカー!! 落胆がさらに増す。しかも YUKO の入院はまだ続いている。。。。。。

イヤなことが重なり、ついにイライラが続くようになってしまった!! SM氏とのトラブルを、しつこいぐらい看護婦さんに訴えるようになる。彼女らも迷惑だったことであろう。しかし言わずにはいられなかった。。。
前にも書いたが、告知の時から「淡々と治療を受ける」ことに決めていた。しかしそれが出来なくなっていたのだ!!

翌朝(6月24日の朝)、婦長さんが私のところに尋ねてくる。そして言った。
「○○さん(私の姓)は精神的に疲れているんだと思います。無菌室に移って、息抜きされたらどうでしょう?」
無菌室は個室である。つまり婦長さんは、長期間続いた(同室の人との)共同生活から開放することによって、私が息抜きできるのではと考えたのだ。
当時、私の身体では一般病室(個室)に入ることはできないが、"個室のクリーンルーム" は空いていない。ただ無菌室は空いており、クリーンルームよりクリーンだ。すなわち無菌室に移ることには何の問題も無い。

私の返事は当然 "YES" である!!

さっそく荷物をまとめて移動する。移動先は入院開始時と同じ無菌室。自分の好みに荷物を配置した後、身体を休めた。
ボーっとしていると、「次第に精神的に楽になっていく」ことが分かる。精神が安定してきた事を実感する!! 

当日はさらに「白血球数の急激な上昇」&「明日、YUKO が退院する」という良いニュースも舞い込んだ。これでイライラは無くなるだろう。。。

自分のことを「それほど非社交的な人間では無い」と思っているのだが、同時に「他人とは一定の距離を取って生活したい」性格でもある。ところが入院したら個室の病室でも無い限り、それが出来ないのだ!! 要するに、非常に濃い共同生活を強いられるわけ。

私だって和やかな共同生活にしたいと思っているので、病院のマナーは守ってきた。いろいろな妥協もしてきた。しかし同室の人が同じように思っているとは限らないのである。そして実際、そうでない人の方が多いように感じた。

もし同室のヤツが無責任、非常識、自己チューだった場合、病院マナーなんか守るはずもない。そういうヤツとどうやって仲良くすればいいの??? ちなみに入院などで一緒に暮らしているわけで無ければ、そんなヤツでも大丈夫である。一定の距離を保ってコミュニケーションを取るだけのこと。。。

半年間、「看護婦さんに迷惑をかけても、他の入院患者には極力迷惑をかけない」という考えでやってきた(それは今も同じ)。しかしそんなことは微塵も考えず、平気で他の患者に迷惑をかけるヤツが多いのだ!!
こういうヤツに対する憤慨。それが精神を疲れさせてたんだと思う。病気自身では「身体がきつく」なることはあっても、「精神的にまいる」ということは無かった。。。

でも無菌室にいれば、イヤなヤツとの人間関係に煩わされることも無い。ハッピーな気分で "淡々と治療を受けよう"。無菌室にいる間だけでも。。。

なお希望であるが、これから新築&リフォームする病院の病室はすべて個室にして欲しい。トイレ、シャワー(ユニットバス)、窓なんかも無くて構わないので、差額ベット代も無しということで。。。
もっとも身体の不自由な人向けに、「簡単に脱着できる水洗トイレ」というのが各部屋に有った方がいいかもしれないが!!

閑話休題。
ところで、「6月24日からの無菌室」の時は、なるべく部屋のシャワーは使わなかった。全身を洗うと部屋中がびしょ濡れになるシャワーなので、共同のシャワー室を使った方がいいのだ。実は(4回目の)地固め療法が始まるまでは、無菌室住まいでありながら部屋から出ることを許可されていたのである。

前述した通り、地固め療法が始まると「中心静脈カテーテル」を刺す。これが刺さっていると、簡単に全身シャワーを浴びることが出来ない。つまりこの時期に部屋の出入り禁止令を出されても、それほど困らなかった。私が無菌室の外に出るのは、共同のシャワー室に行く時だけだったからだ。
しかし頭だけは洗いたい。しばらく我慢していたのだが、そのうち髪の毛が抜けてくるようになった。ベトついた頭に毛が絡みつくようになり気持ちが悪い。結局、一度だけ部屋で頭を洗った。

あっ、「共同のシャワー室に行く時だけ」外に出ると書いたが、厳密にはウソだ。
YUKO との「着替え等の受け渡し」の際、一瞬出ていた!!
ちなみに出入り禁止令を出るとコレができないので、間に看護婦さんが仲介することになる。ただこの受け渡しのためだけにナースコールを押すことは、どうも躊躇してしまった。なるべく検温時などを活用して渡すことにする。




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