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続編:
[些細な出来事なのダ]


1.  はじめに
2.  入院までの道のり
3.  HI病院 の住み心地
4.  入院その後、そして。。
5.  告知
6.  寛解導入療法
7.  お見舞いアリガトウ
8.  地固め療法
9.  福岡西方沖地震
10.  ダブル入院!?
11.  クリーンルームの住民
12.  再び「無菌室」へ
13.  退院へ
14.  一般病室のこと
15.  入院中に買ったモノ
16.  退院!!
17.  自宅療養
18.  復職後
19.  2006年の出来事
[1][2][3][4]
20.  2007年の出来事
[1][2][3][4]
21.  2008年の出来事
[1][2][3][4]
22.  2009年の出来事
[1][2][3][4]
23.  2010年の出来事
[1][2]
24.  あとがき

[些細な出来事なのダ]
に続く...


[ 番外編 ]
-  私も入院したのダ -
by YUKO

1.  入院
2.  眠れぬ病室の夜
3.  治療前の事
4.  闘病仲間
5.  その後
6.  洗濯 & HS温泉
7.  退院までのこと



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13. 退院へ

[前知識] 完治のこと

前に、骨髄穿刺(マルク)の遺伝子レベルでの結果が陰性の場合を完全寛解と言う、と述べた。この陰性とは、骨髄液内に白血病細胞が見つからなかったということである。
しかしこれは、あくまでも現在の医学では「見つからなかった」だけだ。検査には測定限度というものがあるため、それより細かい範囲で白血病細胞が存在する可能性は残る。すなわち現時点では、白血病細胞がゼロ個になったかどうか調べることは出来ないのだ。

ちなみに白血病細胞はゼロ個にならない限り、白血病が再発する可能性がある。そしてこの可能性がある限り、それは完治では無い。
では、白血病には完治という言葉は無いのか? 実は白血病は「寛解後療法」後、年を経るとともに再発率が下がってくるのである。5年も経てば、ほとんど再発しなくなるのだ。そこで通常、5年を目処に「完治」したということにしている。
すなわち便宜上の「完治」である。

なおこのことは、「白血病は退院しても治療完了とはならない」ことを意味する。少なくても完治までの間、再発していないかどうか検査する必要があるのである。この「再発していないかどうか」を検査する方法が血液検査、つまり採血だ。
というわけで、退院後も採血のために「通院」しなければならないことになる。

また白血病細胞を考慮に入れなかったとしても、退院の時点で身体が万全になっているわけではない。つまりそれらの治療のためには、薬を投与し続ける必要がある。この薬は通常、内服薬なので、コレを飲み続けることになるのだ。
ということで、この内服薬を受け取りにいくためにも、通院は必要である。


◎ 地固め療法 4回目
(2005年7月9日 - 8月12日 :この項では8月11日からを記載)

8月11日、前にも述べたが白血球数が 2000個/μl を超えた。他の血球も問題ない!!
ということで、1週間後ぐらいに
    <<< 退院 >>>
出来ることになったノダ!!!!!
タイインだよ。たいいん!! もう病室で過ごさなくてもいいんだよ。
ヤッター、やったー。ヨカッタ、よかったーーー
嬉しい限りである!!!

なお今後のスケジュールは次の通り。
8月13日 - 15日 外泊
8月16日より数日間 退院前の(最後の)処置
その後 退院

このうち、「退院前の処置」は「一般病室」で行うとのこと。つまり「無菌室」→「一般病室」に引っ越すことになる。個室では無くなるので、ちょっと不安。。。
「あと1週間ぐらいなんだから、無菌室に居させてくれればいいのに!!」というのが実感である。

8月12日の朝、「中心静脈カテーテル」を外す。
もう二度と刺すことは無いはずである(希望)
ちなみに骨髄穿刺(マルク)は外泊後ということに。やっと4回に渡る地固め療法が終わった。。。

なお「中心静脈カテーテル」を外して数時間後、今から一般病室に移ってくれとのこと。荷物が多いので、結構大変!!


◎ 外泊 5回目 (8月13日 - 8月15日)

いつものとおり朝9時頃、帰宅。微熱があるので、夕方近くまで寝たり起きたりを繰り返す。
夕方になると熱も下がってきたので、ノートPCにソフトをいくつかインストール。ナンダカンダで外泊2日目の午前まで掛かった。

午後からは、TVアンテナコードを「タイマウント」と「ケーブルタイ」で固定する。外泊 3回目でTVアンテナコードを設置したことについて前述したが、実はこの時に行ったのは「仮設置」なのであった。固定していたわけではなかったので、みっともなかったノダ!!
この作業は外泊3日目の午前中に完了。午後からはノンビリ過ごす。

なお外泊3日目の夜、8時ぐらいに病院に戻った。


◎ 退院前の処置 (8月16日 - 8月19日)

8月16日の朝、採血をする。白血球:微増、赤血球:微減、血小板:増加、といった結果。血小板はかなり正常値に近づいたが、後はまだまだ少ない。赤血球が少ないので、時々貧血状態になるのは困ったもんだ。
午後から骨髄穿刺(マルク)。結果が出るのは週末の模様。

8月17日の朝から "懐かし" の「ベサノイド(ATRA)」を再び飲み始める。「寛解導入療法」時にずっと内服していた薬。
今後、3ヶ月を1サイクル、1サイクルのうち2週間というペースで「ベサノイド」を飲み続けることになる。これを2年間続ける予定だ!!
私は「維持強化療法」をしないので、その代わりとのこと。結構、先が長い。。。

実は「退院前の処置」の主目的は、ベサノイドを飲んで副作用が出るかどうかのチェックなのである。数日間飲んで問題が無ければ退院となる!!

なお17日夕方ぐらいから頭痛が起きるようになった。少し微熱も!!
もしかして副作用か? それとも同室の住民から受けるストレス!? 良く分からない。とりあえず頭痛薬(ロキソニン)をもらって飲んだら和らいできた。
ちなみにこのうち微熱の方は、退院間際になってほぼ治まる。しかし頭痛は退院時になっても直らなかった。ただ幸いなことに他の副作用らしきものは出てない!!

18日には K先生による回診あり。明日採血するとのこと。また同じく明日にはマルクの結果も出るでしょう、と言われる。
そして採血&マルクの検査結果が良ければ週末、退院しても良いということだった。
私は K先生に「週末って何曜日ですか?」と尋ねた。K先生からは「明日(金曜日)でもいいですよ」という返事。私は「では明日にしてください!!」と即答。
やっと明確な退院(予定)日が決定したノダ!! ウレシイーーー

ちなみに通院は大体、2週間毎にすれば良いそうである。思ったより少なくてよかった。
ということで、2週間分の内服薬(ベサノイド含む)をもらう。量が多い!! ついでに鎮痛剤(ロキソニン)も大量にもらった。

なお明日(19日)の朝10時頃には、K先生によるカンファレンスがある。この場合のカンファレンスとは、医師が患者本人および家族に対して色々説明してくれること。具体的には「採血&マルクの検査結果」「退院後の注意点」「通院について」などの話がある。

そして8月19日の朝、一応退院予定日だ。採血も完了。
朝食後「退院の準備でもしようかな?」とも思ったが、退院が延びたら無駄なのでヤメた。9時半ぐらいには YUKO も到着。

ナンダカンダで10時になった。いよいよカンファレンスの時間である。

→ 以後、16. に続く。。。




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